「を通じて」「を通して」の違い【JLPT問題集】中級日本語文法と教え方のポイント7

JLPT問題の解説動画と教え方

「Nを通じて／を通して」はNというトンネルを通るイメージ

「を通じて」つう（音読み）通じる：無意志動詞

「を通して」とお（訓読み）通す：意志動詞→意志的に行う場合使いやすい。

下記は小納言で検索した書き言葉の使用例です。

①このあたりは、１年（　　）温暖です。

１をかけて　　２をわたって　　３によって　　４を通じて

４を通じて

「Nを通じて／を通して」：Nの期間ずっと

②直接話せばいいのに、兄は母（　　）しか父と話そうとしない。

１について　　２によって　　３を通して　　４くらい

３を通して

「Nを通じて／を通して〜」：Nというトンネルを通ることで〜する

「Nを通して」は意志的に行う行為によく使う。

「を通して」は行為にフォーカス。主観的

「を通じて」は結果にフォーカス。客観的

③彼とはダンスを（　　）知り合いました。

１もとにして　　２よって　　３通って　　４通じて

４通じて

④中学・高校を（　　）、６年間も日本語を勉強したのにひらがなさえ書けない。

１かけて　　２わたって　　３よって　　４通じて

４通じて

⑤人身事故（　　）電車が止まりました。

１に対して　　２について　　３によって　　４を通して

３によって

⑥私の通っている日本語学校では（　　）を通じて様々なイベントが行われるので楽しいです。

１五時間　　２今年　　３四季

３四季

⑦彼はこの１年を通して（　　）。

１たまに遅刻した　　２一度だけ遅刻した　　３一度も遅刻しなかった

３一度も遅刻しなかった