解答速報で自己採点したら落ちた方へ
試験が苦手なら諦めるのはアリです。
恥ずかしいことではありません。
私も苦手なものはたくさん諦めてきました。
漢字、カラオケ、ダンス、サッカー、スノーボード…
自分が好きで得意なものに時間を費やすほうが人生が豊かになるかもしれません。
いや、それでも。
諦めたくないんだ。
もう一度、挑戦したいんだ。
と言う方は続きを見てください。
あなたが見落としている【衝撃の事実】
平成23年度 200点
平成24年度 200点
平成25年度 192点
平成26年度 189点
平成27年度 188点
平成28年度 197点
平成29年度 196点
平成30年度 204点
令和元年度 202点
令和2年度 200点
この点数は何だと思いますか?
日本語教育能力検定試験の合格点?
違います。
各年度のマーク式総合の最高得点です。満点は220点
各年度の過去問の最後のほうのページにありますので(令和2年度ならp134)
皆さんも見てみてください。
令和2年度であれば
9033人の頂点
1位だった人でも
220点中の200点なんです。
最高得点の10年平均は
196.8点
正答率は89.4%
つまり
最高得点の人でも
9033人の1人の天才でも
10問に1問、間違えます。
それが日本語教育能力検定試験であることをまず知ってください。
安心してください。
あなたができなかったのは当たり前です。
みんなできないんです。
完璧な人は
いまだかつて一人もいないんです。
令和2年度の各校の解答相違点を見てください。
公式に一番近かったヒューマン・アカデミーさんですら4問間違えています。
解答速報が公式の解答と100%同じだった年度を私は知りません。
解答速報も間違えるのだから
あなたが間違えるのも当然です。
安心して間違えてください。
今年の試験は過去問では対応できなかった?
私は昔からこう言っています。
「合格するには問題は過去問だけで十分です」
「合格が目的なら買うテキストは過去問と赤本だけで十分です」
そうすると毎年、試験の後
このような批判が来ます。
「過去問で見たことがないキーワードがたくさん出たのですが…」
「各年度の過去問を5回繰り返したのに合格できませんでした。どうしてくれるんですか…」
過去問で見たことがないキーワードはたくさん出ます
おっしゃるとおりです。
毎年
過去問では見たことがないキーワードがいくつも登場します。
なので
満点を狙いたければ過去問だけでは足りません。
あなたは満点を狙っているのですか?
新しい試験になった平成23年度以降
誰も達成したことのない満点を狙っているのですか?
それは素晴らしい。
日本語教育能力検定試験は合格した人も受けることができます。
そのため
合格済みの日本語教師も多く受けています。
各校の解答速報担当者も受けています。
10年以上合格し続けているベテランの日本語教師も受けています。
大学院で日本語を専門に研究している人も受けています。
そのような方が束になってかかっても
満点どころか
最高で90%なのです。
満点を狙うのは素晴らしいことですが
10年かけても誰一人
到達できていない
遥かなる高みであることは知っておいてください。
効率的に勉強する方法
日本語教育能力検定試験の出題範囲は膨大です。
全て勉強するには一生かかっても終わりません。
特に時事問題は恐ろしいです。
例えば、令和3年度は「国内の日本語教師数」が問われました。
日本語教師の数という問題だけでも
国内の日本語教師数、海外の日本語教師数、日本語教師の総数、外国人の日本語教師数、20代の日本語教師数、ボランティアで働いている日本語教師数、告示校で働いている日本語教師数…
いくらでも問題を作ることができます。
だから私は時事問題対策はあまりやらない方がいいと言っています。
勉強する範囲を絞らなければなりません。
広く勉強しすぎて
全てがぼんやりとした理解だと合格できません。
範囲を絞るために過去問があるのです。
例えば、毎年、8割の問題は過去問類似の問題としましょう。2割は今まで見たことがない問題。
過去問を勉強するには500時間必要だとしましょう。
過去問に出たことがないことの勉強は(際限なく増やすことができますが)仮に1000時間だとしましょう。
500時間、過去問だけを勉強すれば、本試験では8割です。
1000時間、過去問以外を勉強しても、本試験では2割です。
過去問と赤本以外のおすすめテキスト
合格するには過去問と赤本で十分ですが
赤本には一つ欠点があるのをご存知でしょうか?
それは
文法の解説が少ないこと。
日本語教育能力検定試験で最も重要であり
日本語教師になってから最も役立つのは
文法の知識です。
ですが赤本の解説だけでは難しい文法問題に対応できません。
むずかしい文法問題はできない人ばかりなので
できなくても合格はできます。
「合格とかは関係なくもっとちゃんと文法を勉強したい!」
という方もいますよね?
日本語教師になれば
文法の勉強は日本語教師を辞めるまで続けることになりますし。
そこでオススメなのが現代日本語文法シリーズです。
日本語教育能力検定試験の難しい文法問題は
現代日本語文法シリーズがネタ本になっています。
すべて揃えるにはお高いですし
書いてあることは難しいので初学者向きではありません。
ですが
日本語教師を続ける限り一生役立つ本なので
お金と時間に余裕のある方はぜひ買ってください。
日本語教育能力検定試験の合格点は?
公式は合格点を発表していませんが、合格点を推定している方がいます。
満点は240点なので
合格点が162点の場合
162点÷240点=0.675
67.5%以上取れていれば合格です。
165点の場合は
165点÷240点=0.6875
68.75%以上取れていれば合格です。
過去問だけで合格ラインには十分届くことがわかります。
こうして分析してみると
過去問以外に手を出すのは非効率であることがわかります。
過去問を繰り返しやっているのに合格できない方へ
過去問に本気で取り組むと
恐ろしく時間がかかります。
私は一つ一つの問題を丁寧に見ていくので
過去問を5回も回したことがありません。
それでも不合格になったことはありません。
過去問以外の問題もやっていません。
こちらの記事でも述べましたが
過去問は
①たくさん繰り返し解く!
②高得点を狙う!
ことを目的としてはいけません。
試験によく出るキーワードを深く理解するために使うのです。
その具体的なやり方を
ハマーズ・ブートキャンプでお見せしました。
「過去問にこんな使い方があったんですね! 知りませんでした!」
「この過去問の使い方だと1つのキーワードを勉強するのにとても時間がかかりますね!」
などの声を頂きました。
そうなのです。
本気で過去問を使って勉強しようと思ったら
めちゃくちゃ時間がかかるのです。
だから過去問以外に手を出している時間などないのです。
「もっと早く知りたかった…」
という声も頂きましたので
来年度の試験に向けては
過去問を使ったzoom勉強会を
5月ぐらいから実施したいなあと考えています。
日本語教育能力検定試験に合格するには【良い日本語教師になるには】
「良い授業をするためには、自己研修が欠かせませんからね」
と言っています。
試験を受けっぱなしにするのではなく
授業をやりっぱなしにするのではなく
自分のやり方がどうだったか
観察・検討する姿勢が求められます。
興奮冷めやらぬ
今のうちに
令和4年度日本語教育能力検定試験を検討すれば
知識の理解が深まります。
試験合格に役立つことはもちろん
日本語を教える時に役立つ
使える知識になります。
今年の試験が終わったら、解答解説をYouTube出します。
復習に使ってもらいたいため
一ヶ月程度は無料です。
こんな勉強のチャンスはめったにありませんよ。
試験をやりっぱなしにしない
解答速報を見るだけで満足しない
自己研修型の日本語教師を目指しませんか?
やる気になった方
YouTubeでお待ちしています。