文法化とは

用語集
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第二言語習得における「文法化」(grammaticalization)とは、もともと独立した意味や機能を持っていた単語や表現が、より文法的な機能を持つようになる過程を指します。このプロセスでは、語彙的な意味が薄れ、文法的な役割や形式に変化することが特徴です。たとえば、英語の「going to」が未来を表す「gonna」として使われるように、もともと「行く」という動作を意味していた「going」が、未来を表す文法的な意味を持つように変化したのも、文法化の一例です。

第二言語習得の文脈では、学習者が新しい言語の中で、ある表現や単語の意味を理解するだけでなく、その表現が文法的にどのような役割を果たしているのかも理解するプロセスを含むことがあり、こうしたプロセスを通じて学習者が自然にその言語の文法を身につけることが可能となります。

 形式名詞は、「よくこの公園で遊んだものだ」や「感謝の気持ちをもつことが大事だ」といった文で使用される「もの」や「こと」などを指す。これは、アスペクトやモダリティを表す表現の一部として使用されるほか、補足節の中心的な要素となる。また、「とりあえず入学はしたものの、何を勉強すればよいか分からない」のように(ア)の中で接続助詞的に使用されたりもする。このような形式名詞の例は、名詞の実質的な意味が失われ、機能的な表現へと変化する文法化の例と言える。

(12)動詞が関わる文法化の例として不適当なものは?

1 「sakura」というレストランをご存じですか。

2 彼は日本代表としてオリンピックに出場した。

3 上司の指示にしたがってレポートをまとめた。

4 結果は文書をもって通知します。

平成24年度日本語教育能力検定試験Ⅰ問題3Cより引用

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文法化が登場した日本語教育能力検定試験の過去問

令和6年度日本語教育能力検定試験Ⅰ問題9問1

平成24年度日本語教育能力検定試験Ⅰ問題3C(12)

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