第二言語習得における定着化(stabilization)とは、特定の誤用が学習過程の中で固定化され、学習が進んでも誤用が残ってしまう現象のこと。平成23年度日本語教育能力検定試験Ⅰ問題8問5までは「化石化(fossilization)」と呼ばれていた。「化石」だと直らないというイメージがあるが実際には改善することは可能なので「定着」という名称で呼ばれるようになった。
「学習者の誤りが定着する場合もある」ことに関する記述として適当なものは?
1 誤りの定着化は目標言語に関して受けた指導とは無関係である。
2 学習者の母語や既習語の知識が誤りの定着化に関わる。
3 誤りの定着化は音声面には起こるが、文法面には起こらない。
4 上級レベルで学習した文法項目の誤りは定着化しない。
令和2年度日本語教育能力検定試験Ⅲ問題10問5より引用
「化石化」の説明として適当なものは?
1 一定の年齢移行に言語学習を始めた場合、習得が困難になること
2 習得された正用表現が固定化し、誤用の算出が止まること
3 第二言語における特定の誤用がいつまでも消えずに残ること
4 子どもが第二言語を習得するにつれて、母語の力を失うこと
平成23年度日本語教育能力検定試験Ⅰ問題8問5より引用
定着化(化石化)が出題された日本語教育能力検定試験の過去問
・令和6年度日本語教育能力検定試験Ⅰ問題9問1