ピジンとは?
ピジンとは、異なる言語を持つ人たちが、コミュニケーションするためにお互いの言語の要素を取り入れて作った簡易的な言葉。
クレオールとは?
クレオールとは、ピジンがその後の世代に受け継がれることで、その共同体の共通言語となったもの。セーシェルのクレオール語など公用語になったものも。
ピジンとクレオールは日本語にもある?
ピジンは残りませんのでありません。子孫に受け継がれて残っていたらそれはクレオールです。
日本語が混ざって形成されたクレオールには宜蘭クレオールや小笠原クレオールがあります。
小笠原クレオールとは?
小笠原クレオールとは、英語と日本語が混合したクレオール。
小笠原諸島が日本領になったとき、欧米系島民も住んでいました。欧米系島民が日本に帰化して日本を学んだ結果、英単語や英語の発音が残り、英語と日本語が混ざった言葉が残りました。これを小笠原クレオールと呼ぶ人もいます。
↓こちらは小笠原クレオールと日本語と英語を比較した動画です。クレオールがどういうものか一発でわかるので一度見てみてください。
[Ogasawara Creole] 小笠原語で喋ってみた [Bonin English]
宜蘭クレオールとは?
宜蘭クレオールとは、日本が台湾を統治していた時代に、日本語と先住民タイヤル族の言語が混ざって形成された新しい言語。
宜蘭クレオールの読み方は「ぎらんくれおーる」
台湾北東部の宜蘭県の寒渓、澳花、東岳、金洋の4村で中高年を中心に話されています。
現地では「ニホンゴ」などと呼ばれているそうです。
ピジンとクレオールが出題された日本語教育能力検定試験の過去問
・令和2年度日本語教育能力検定試験Ⅰ問題11問5【クレオールとピジンの違いはなに?】
・令和2年度日本語教育能力検定試験Ⅲ問題15問3選択肢4【沖縄では米国統治時の英語の影響で生じたクレオールが普及している?】
・平成29年度日本語教育能力検定試験Ⅰ問題3D(20)選択肢2【ピジンでもクレオールでも、語彙体系の複雑さは同じなの?】
・平成29年度日本語教育能力検定試験Ⅰ問題12問5選択肢2【「これ、やすいあるよ」の「あるよ」は、日本統治下の台湾原住民によってピジン化された言葉?】
・平成26年度日本語教育能力検定試験Ⅰ問題12問2【ピジンの特徴として不適当なもの】
・平成25年度日本語教育能力検定試験Ⅲ問題14問1選択1【クレオール】
・平成23年度日本語教育能力検定試験Ⅰ問題13問4【異なる言語を話す人たちがコミュニケーション手段として使う、複数の言語の要素を取り入れて作られた共通語のことを何と言うか】