孤立語と膠着語と屈折語の違いをわかりやすく
膠着語:後ろが変わる
屈折語:全部変わる
孤立語:変わらない
孤立語と膠着語と屈折語の簡単な覚え方
何事も膠着して物事が進まない日本 日本語=膠着語
屈折したヤンキースのアメリカ 英語=屈折語
孤立した中国 中国語=孤立語
※各国を貶める意図はありません。イメージで覚える精緻化リハーサルのためです。
言語類型論の種類
言語類型論には、19世紀に活躍した形態的類型論と20世紀後半に登場した統語的類型論があります。
形態的類型論は、語形変化に着目
形態的類型論とは、語の形態から言語を分類したもの。
孤立語、膠着語、屈折語があります。
孤立語とは
孤立語は、語形変化しない語です。
孤立語に近い例
中国語、ベトナム語
膠着語とは
膠着語は、語形変化がある語。実質的な意味を持つ語幹に様々な接辞がついて文法的機能が変化します。
膠着語の例
日本語、韓国語、モンゴル語、トルコ語、フィンランド語
屈折語とは
屈折語は、語形変化がある語。語そのものが変化(go→went)したり、語尾が変化(go→goes)したり。
屈折語の例
ラテン語、ギリシャ語、ロシア語、英語
統語的類型論は、語順に着目
統語的類型論とは、S(主語名詞句)、O(目的語名詞句)、V(動詞句)の語順で言語を分類したもの。
多い順に、SOV>SVO>VSO>VOS>OVS>OSVになります。
SOV型の言語の例
日本語、韓国語、モンゴル語、トルコ語、ヒンディー語
SVO型の言語の例
中国語、タイ語、英語、スペイン語、フランス語、イタリア語
VSO型の言語の例
アラビア語、タガログ語、ウェールズ語
VOS型の言語の例
マダガスカル語、フィジー語
OVS型の言語の例
フィンランド語、ハンガリー語、ルーマニア語
言語類型が出題された日本語教育能力検定試験の過去問一覧
・令和2年度 日本語教育能力検定 試験Ⅲ問題15問1【アイヌ語の類型】
・平成28年度日本語教育能力検定試験Ⅰ問題1(15)【言語の類型】
・平成28年度日本語教育能力検定試験Ⅲ問題2問5選択肢2【韓国語は日本語と同じ膠着語】
・平成24年度日本語教育能力検定試験Ⅲ問題1問2【日本語と中国語の形態的類型】