日本語教師になった後の解説
問5の解き方
各選択肢は具体的にどんな言葉を表すのか。
<資料2>(2)のチェック項目を見て探します。
選択肢1
文末のテンスやアスペクトとは「多くなった」「続いている」「持っている」などの太字部分です。
テンスやアスペクトは初級で勉強するので理解しやすいです。
選択肢2
程度の副詞は「あまり食欲がない」の太字部分です。
「あまり」はよく使う言葉ですし、初級で勉強しているはずなので理解しやすいです。
選択肢3
逆接の接続表現は「教科書や本を読んでも、なかなか頭に入ってこない」の太字部分です。
逆接の「ても」はよく使いますし、初級で勉強しているはずなので理解しやすいです。
選択肢4
感情を表す表現は「憂うつ」です。
「憂うつ」のような抽象的な表現は、目に見えず、具体的なイメージがしづらく、理解しにくいです。
よって、答えは4
日本語教師になる前の解説
平成26年度日本語教育能力検定試験Ⅲは【初級終了レベルの読解授業】です。
問1
本試験の試験Ⅲは、資格学校の問題集とは傾向が微妙に異なっており、具体的な授業の内容に関する出題が多いです。特に、授業の三段階(前作業(プレタスク)、本作業、後作業)のそれぞれの目的や特徴については頻繁に出題されています。
問1のように授業の前作業の目的といえば、背景知識やスキーマの活性化です。
前作業=背景知識(スキーマ)の活性化と覚えるとよいでしょう。
前作業=背景知識(スキーマ)の活性化問題として、平成27年度日本語教育能力検定試験Ⅲの解説 問題8なども要チェックです。
よって、正解は3です。
問2
1,「語句や単語に集中」するには、グループ作業より個人作業です。
2,「なるべく短時間に」「いくつかに分類させる」ので、意識を内容に向けさせ、テキストの大まなか理解を促しているといえます。
3,「なるべく短時間に」検証はできません。
4,「なるべく短時間に」行うので、客観的に認識している余裕はありません。
よって、正解は2です。
問3
各自の結果を比べて話し合う過程に、場面による言葉の使い分けをする機会は想像できません。
よって、正解は3です。
問4
1,自分なりの「ストレス度チェック項目」を作る前に、教師が身近な例を示せば参考になるので、個人作業がはかどります。
2,個人のストレスについて気づくきっかけになるので、個人作業がはかどります。
3,キーワードを再確認することで、チェック項目作成に役立ち個人作業がはかどります。
4,発音が正しくできても、自分なりの「ストレス度チェック項目を作ることには役立ちません。
よって、正解は4です。
問5
初級でどういうことをやるのか、私はよくわかっていないので、この問題は解説することができません。
よって、正解は4です。
実際の授業内容に関する問題は現役教師の方が断然有利ですよね。我ら未経験者には想像するほかありません。涙。