令和2年度日本語教育能力検定試験の解説試験試験Ⅰ問題1(8)の解説

令和２年度(2020年)日本語教育能力検定試験 試験Ⅰ問題１（８）は【ニ格名詞句の意味】です。

「意味」を聞かれた場合は、他の言葉に言い換えてみるとわかりやすいです。

というわけで、それぞれの「に」を言い換えてみましょう。

1. 小林さんから書道を習う。
2. 山田さんから辞書を借りる。
3. 鈴木さんから英語を教わる。
4. 田中さんへ財布を預ける。
5. 小川さんから手紙をもらう。

４だけ「へ」ですね。to「行き先」

ほかは「から」ですね。from「どこから」

よって、答えは４

他の解き方

各選択肢の主語を自分→下線部の人に変えています。

1. 小林さんが書道を教えてくれた。
2. 山田さんが辞書を貸してくれた。
3. 鈴木さんが英語を教えてくれた。
4. 田中さんが財布を預けてくれた？
5. 小川さんが手紙をくれた。

４以外は「くれる」「てくれる」で表せます。

４は「てくれる」で表せません。恩恵がないからです。

４以外のニ格名詞は、恩恵の出どころを表しています。

よって、答えは４