【過去問解説】平成24年度日本語教育能力検定試験Ⅲ問題12

H24試験Ⅲ
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平成24年度日本語教育能力検定試験Ⅲの問題12は【待遇表現】です。

問1
平成23年度日本語教育能力検定試験Ⅰの問題11の問6と同じように、「規範的な立場」から敬語を考える問題です。
「規範的な立場から見て」という言葉がよく分かりませんでしたが、「社会通念上」とか「社会規範的に」という意味でしょうか。
 「ご苦労様」は本来誰にでも使える一般的な言葉であり(目上から目下へは「様」をつけず「ご苦労」と言っていた)、「ございました」という敬語もつけているので、敬語の形自体は問題ありません。しかし現在では、「ご苦労様」という言葉を目上の人に使うのは失礼であると言うのが、定説になってきています。
よって、正解は1です。

問2
1,スモール・トークとは、雑談のことです。

2,最小対(ミニマル・ペア)とは、酒/sake/と竹/takeのように、1カ所の音素の違いによって意味の区別がある語のペアのことです。

3,隣接ペア(adjacency pair)とは、連続して起こる発話のやりとりの最小単位のことです。
例…「おはよう」—「あ、おはよう」
  「今何時?」—「八時だよ」

4,ターン・テイキング(話者交替)とは、二者が交互に話すことです。

よって、正解は3です。

問3

1と2は丁寧ではありませんし、4は丁寧と関係がありません。
丁寧な言葉はモーラ数が長いです。

よって、正解は2です。

問4
交感とは、互いに感じ合うこと、心が通じ合うことです。
あいさつには、交感的な機能があります。
よって、正解は4です。

問5
1,レベルに関係なく挨拶は重要です。
2,文化の強要はいけません。
3,そのとおりです。
4,非言語による挨拶は個人差がありますが、非言語による挨拶も重要であることには変わりありません。
よって、正解は3です。

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