平成23年度日本語教育能力検定試験Ⅰの問題2は【学習者の誤用と異なる種類の誤用】です。
⑴ 直筆の「直」は、「ジキ」と読む場合と「チョク」と読む場合があります(どちらも音読み)。
a「チョクヒツ」…真実をありのままに書くこと。
b「ジキヒツ」…本人自身が直接書くこと。
ここでは、bの意味なので、「ジキヒツ」と読まなければならないのに、別の音読みである「チョクヒツ」と読んでいます。
1,「荷物」の「物」は「モツ」と読みますが、別の音読みである「ブツ」に間違っています。
2,「都合」の「都」は「ツ」と読みますが、別の音読みである「ト」に間違っています。
3,「楽器」の「楽」は「ガッ」と読みますが、楽の音読みは「ガク」や「ラク」 であり、「ガッ」はありません。「楽器」を「ガッキ」と読むのは、促音便になっているからです。
4,「正月」の「月」は「ガツ」と読みますが、別の音読みである「ゲツ」に間違っています。
よって、正解は3です。